今までは別々に様々な教育分野にも積極的に取り組んでおりましたAmi&Romiが『RAMY’S SAMBA 学校サンバ推進プロジェクト』を立ち上げて初めて、学校訪問をいたしました。

Amiちゃんのお知り合いより、今回いただいたご依頼は、福生第4小学校の図工の先生からのこんな思いから始まりました。
「毎年カーニバルのお面を図工で作っているのだけど、子どもたちにはもっと創造力を広げて、思い切り色を使ってほしい。殻を破るような体験をしてほしい。きっと本物のサンバを目にしたら、何かが変わるはず。」
その言葉に背中を押されて、この日特別な時間が生まれました。

サプライズ登場!サンバ衣装で一気に非日常へ

授業の始まりと同時に、カラフルなサンバ衣装で登場すると、子どもたちは「わぁーー!!」と大歓声。
手拍子が自然に起こり、驚きと期待が入り混じった瞳がこちらに注がれます。普段の教室が、一瞬でカーニバルの舞台に変わったようでした。

「Bom dia!(おはよう!)」と声をかけると、子どもたちも元気に「ボンジア!」と返してくれました。
耳慣れないポルトガル語も自然にリピートしてくれます。

コステイロ体験で感じる、サンバの“重み”

次に挑戦したのは、背負子「コステイロ」の体験。
実際に背負った子どもたちは「重っ!」「ランドセルより大きい!」と大盛り上がり。授業が終わってからも「次は私!」と列ができるほどでした。
単なる見学ではなく、体感することで「サンバは楽しいだけじゃなく、大変な工夫や努力がある」という気づきが広がっていきました。

続いて、カーニバル以外にもさまざまなサンバがあることを紹介すると、「へぇー!」と驚きの声。すでに子どもたちは、心の中で小さなブラジル旅行をしているようでした。

私たちのサンバショーが始まると、手拍子と歓声がさらに大きくなります。
サンバ特有のリズムとエネルギッシュな動きに、子どもたちの視線は釘づけ。先生方も自然に体を揺らしながら見守ってくださり、教室全体が音楽でひとつになりました。

次はみんなの番だよ! 笑顔でつながるサンバステップ

そのままミニレッスンへ。まずは簡単なサンバステップから挑戦すると、子どもたちは楽しそうにまねをして、横移動では自然と大きな“波”が生まれました。
途中からはぐちゃぐちゃに移動しながら友達と目を合わせて笑い合い、クラス全体にコミュニケーションの輪が広がります。
最初は少し恥ずかしがっていた子も、気づけば夢中になってステップを踏んでいました。

クライマックス!風船を持って「みんなでカーニバル!」

フィナーレは色とりどりの風船を配ってスタート。子どもたちの歓声がまた一段と大きくなりました。
「きいやま商店」さんの楽曲『カーーニバレ』(アーティスト承諾済)が流れると、自然に体が動き、サビでは全員が風船を高く掲げてリズムに合わせて踊ります。
先生も率先して輪に入り、教室はまるで本物のカーニバル会場に!音楽、笑顔、色彩が一体となった瞬間は、本当に“ブラジルの風”が吹き抜けたようでした。

サンバとの出会いを語る

最後の質問コーナーで「どうしてサンバを始めたんですか?」と聞かれました。
私は「なんとなく惹かれてブラジルに行ってみたら、気づいたら10年も住んでいた」と答えると、教室中が「えーーー!」と大きな声に。
夢中になれることとの出会いの不思議さ、続けることの楽しさを少しでも伝えられたのではと思います。

ボンフィンリボンに願いを込めて

最後に用意したのは、カラフルなオリジナル・ボンフィンリボン。
好きな色を選んで、友達と結び合いながら願いを込める姿はとても微笑ましく、個性がキラリと光る時間になりました。
「赤!」「青!」「白!」と迷いなく色を選ぶ姿に、一人ひとりの個性が輝いていました。

サンバがくれた大切な時間

授業の最後は、先生にポルトガル語で掛け声をかけてもらい、元気に集合写真を撮影。笑顔で締めくくられました。

先生方からも「最初はあまり乗り気じゃなかった子が、最後には一緒に体を動かして表情が変わっていった。今度のキャンプファイヤーではサンバを踊ろう!」という嬉しいフィードバックをいただきました。

サンバのリズムが子どもたちの心と体を揺さぶり、新しい表情やチャレンジを引き出してくれたこと。
そして「来年もぜひ!」と声をかけていただけたことが、何よりの喜びです。

文化は国境を越えて、人と人をつなぐ力を持っています。
これからもサンバを通して、子どもたちや地域のみなさんと、笑顔とリズムを分かち合っていきたいと思います。