Spring Fun Fest 2026にて、昨年に引き続きサンバカーニバル部門の総合演出・プロデュースを担当しました。

今年のテーマは、

「つながるカーニバル」

日本人、ブラジル人、所属チームの垣根を越えて、一緒にカーニバルを創る「BLOCO MUNDIAL」を中心に2日間のプログラムを構成しました。

■ BLOCO MUNDIALという挑戦

浜松には大きなブラジルコミュニティがあります。
しかし同じ地域に暮らしていても、日本人とブラジル人が多人数で一緒に何かを創る機会は決して多くありません。
私自身、全国のブラジルコミュニティと関わる中で、その光景を何度も見てきました。
それぞれのコミュニティがあり、それぞれの日常がある。
それは自然なことです。
でも私はずっと思っていました。
「せっかく同じ場所にいるのだから、一緒に熱狂できる瞬間があってもいいのではないか。」
そこで企画したのが、参加チーム全員で一緒にカーニバルを創る BLOCO MUNDIAL です。
昨年、初めてサンバカーニバル部門の企画・運営をご依頼いただいた際、
「ただ出演者を集めて披露するだけではなく、出演者も、観客も、スタッフもみんなで一緒にカーニバルを創りたい」
そんな想いからを企画にし、イベントを主催されているMundial FoodsのRosiさんへ提案すると、その場で「ぜひそれでやろう!私も自分のチームを持つのが夢だった。」と意気投合。
そこから東京のサンバショーグループ、ミストケンチの皆さんをはじめ、多くのダンサーやミュージシャン、チームの皆さんが想いに共感して集まってくださいました。
イベント当日、最初はチームごとに固まっていました。
でも、Bloco Mundialのパレードが始まるとバテリア(楽器隊)もダンサーも自然に混ざっていく。
日本人もブラジル人も関係ない。
所属チームも関係ない。
気づけばみんなが同じリズムの中にいて、その瞬間に身をゆだね、同じ方向へ進み、同じ熱狂を創っていました。
それこそが私たちが見たかった景色でした。
人は自然と同じ仲間同士で集まります。
でも同じ音を聞き、同じリズムを感じ、一緒に何かを創り始めると、その境界は少しずつほどけていく。
交流しようと頑張らなくてもいい。
気づけば自然と出演者も観客も、その場にいる全員が同じ熱量の中にいる。
何が起きるかはわからない。
でも、必ず何かが起きる。
そんな瞬間を生み出すめの場を創りたいと心から思います。
だからこそ、BLOCO MUNDIALを続けています。
海が近いこの場所はブラジルに似てるという人もいます。
ここでしか味わえない熱量があり、ここでしか生まれない景色があるからです。

▶ Spring Fun Fest 2026 カーニバルの様子(6:35〜)

BLOCO MUNDIALのパレードでは、ブラジル人、日本人、異なるチームのメンバーが自然に混ざり合いながら、
一つのカーニバルを創り上げていきました。
言葉だけでは伝わらない空気感や熱量を、ぜひ映像でもご覧ください。

■ 今年のテーマ

今年は2日間それぞれにテーマを設定し、プログラムを構成しました。

Day1|みんなで創るカーニバル

ブラジル人も日本人も関係なく、みんなで一緒にカーニバルを楽しむ日。
パレードやステージでは、異なるチームやバックグラウンドを持つメンバーが自然に混ざり合い、
会場全体がひとつのブロコのような空気感になっていました。

Day2|時空を超えたつながり

プリミティブなアフロのリズムから始まり、オリシャ、アシェ、そして現代へ。
サルバドールからリオへ。
過去から現在へ。
世代から世代へ。
ブラジル文化が受け継がれてきた流れを、音楽・ダンス・空間演出を通して表現しました。
ショーは2チームが出演。
事前に打ち合わせをし、ストーリーを織りなした構成でお互いのチームが自然に交わり、
マイクをつなぎながら、一つの流れを創り上げていきます。
各団体が単独のショーではなく、「一緒に創るステージ」を目指した演出となりました。

■ ボートレース場での新しい試み

今回も浜名湖ボートレース場内で、BLOCO MUNDIALとしてパレード&ショーを実施しました。
レース開催日に合わせてこのような形でイベントを行うのは全国でも初めての取り組みとのこと。
当日は全国のボートレース場関係者の皆様も視察に訪れていました。
サンバのリズムが響く中、観客の皆さんが自然と集まり、手拍子をし、笑顔になっていく。
その景色はとても印象的でした。

 ここでしか味わえない熱量があります。
 ここでしか生まれない景色があります。
 だからこそ、私たちはこの形にこだわっています。

■ 最後に

今回のSpring Fun Festで私が一番嬉しかったのは、
ショーが成功したことではありません。
みんなが同じ時間を共有し、同じ熱量の中にいたことです。

 一緒に踊り、
 一緒に笑い、
 一緒に音を感じる。

その瞬間だけは、みんなが同じカーニバルの仲間でした。
ここでしか味わえない熱量があります。
ここでしか生まれない景色があります。
ご一緒いただいたミストケンチの皆さん、Brasilidadeの皆さん、Academicos de Shizuokaの皆さん、スタッフ・関係者の皆様、本当にありがとうございました。
そんな瞬間が自然に生まれる場を、これからも作り続けたいと思っています。
そして、来年はさらに多くの仲間たちと、この熱狂を創り
今年は見られなかった新しい景色にも出会えたらと思っています。